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「豊かな国・大分」が誇る豊かな天然材。これら自然素材を使った住まいは、肌に優しくなじむばかりではなく、調湿効果によってハウスダストの原因となるダニ・カビを抑えることで、アレルギー対策になるなど健康に関する様々なメリットがあります。ここでは、大分で調達できる自然素材別に、大分の地域材を愛する地元工務店ネットワーク「木繋会(きづかい)」から、おすすめの会社を紹介します。
大分県は日本有数の林産県で、森林率は約72%!全国でも有数の割合となっており、主な林資源はスギ・ヒノキ・クヌギなどとなっています。なかでも注目したいのが、大分で使われている地元素材のひとつである大分方式乾燥材。従来スギの乾燥で使われる「高温乾燥」は、表面が黒くなったり内部割れが起きるというリスクがありますが、そのリスクを解消したのが大分方式乾燥材です。自然のままの色と香りを保ち、品質管理を徹底しているのが特徴です。
日本ハウジングは、地元の素材にこだわった木造住宅づくりを得意とする工務店です。地元の林業者と提携しているため、市場を介さずに直接木材を仕入れることが可能。その良質な木材を半年かけて天然乾燥(大分方式乾燥)させているのが特徴です。
豊の国木造建築賞 | 受賞歴あり |
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大分の地元素材 | 大分方式乾燥材、津久見の漆喰、湯布珪藻土、七島蘭 |
井上建設は、大分方式乾燥材や漆喰などの自然素材にこだわった家づくりを行う工務店です。木材を1本ずつ社長が仕入れ、熟練の技術をもった自社大工が手作業で加工し施工。丁寧な家づくりの品質が、豊の国木造建築賞の大分県知事賞として認められています。
豊の国木造建築賞 | 受賞歴あり |
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大分の地元素材 | 木材、津久見産の漆喰 |
幸建設は、創業60年の老舗工務店。家ではなく「暮らしをつくる」というコンセプトのもと、住む人の暮らしを一番に考えた家づくりを行っています。大分県産の良質なトライ・ウッド社の津江杉など、厳選された自然素材を使用しています。
豊の国木造建築賞 | 受賞歴あり |
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大分の地元素材 | 木材 |
「お客様と人生を共に」というコンセプトのもと、一緒に未来を歩き続けられるような家づくりを意識している工務店。製材所の直営会社だからこそ、木のプロフェッショナルが地元の木材を安く仕入れ、頑丈な家づくりを実現します。
豊の国木造建築賞 | なし |
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大分の地元素材 | 木材 |
高い耐火・耐久性を持つ漆喰は、古くから城郭や寺社に用いられてきた自然素材。近年は調湿作用や二酸化炭素・アンモニア臭の吸着といった機能面が注目され、シックハウス症候群の対策素材としても人気を集めています。
大分県津久見市は、漆喰の原料となる石灰の産地です。採掘を始めたのは明治ごろ。昔ながらの伝統を守られて製造される津久見市の漆喰は、見た目も美しく、人の体にやさしい住宅素材となっています。
使用している漆喰 | 大分県津久見市産、北海道産 |
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井上建設で使用しているのは、大分県津久見産の漆喰と、北海道産のホタテ由来の漆喰。どちらも、漆喰本来の湿気や生活臭を吸い取るはたらきがあります。2種類の漆喰を組み合わせて使えば、それぞれの違った表情を楽しむことができるでしょう。
使用している漆喰 | 大分県津久見市産 |
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厳選された大分県素材にこだわる日本ハウジングでは、大分の漆喰の名産地である津久見市産の漆喰を使用。化学物質を含まない100%自然由来の漆喰なので、シックハウス症候群やアレルギーの心配も軽減します。
使用している漆喰 | 高知県土佐漆喰 |
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ソラマドが使用するのは、石灰岩を焼いて作られた伝統的な土佐漆喰。壁が明るくなり、部屋全体に光が集まって見えます。湿度調整のはたらきによって、結露の予防、有害な化学物質によるアレルギー症状の緩和が期待できます。
日本家屋ならではの「畳」。優しい香りとあたたかみを持つ畳は、ホッとできるリラックス素材のひとつです。和室だけでなくリビングの一角にゴロ寝スペースとして利用するなど、アイデア次第で自由な楽しみ方もできます。
大分県の注文住宅に使われている畳は、多くが「七島藺(しちとうい)」と呼ばれる大分伝統の琉球畳表です。七島藺で織り上げた畳は色つやが良く、肌触りも抜群。い草と違って染土による泥染めを行わないため、アトピーや喘息の方にもおすすめです。
大分で生産された材料を地元で消費することで、大分の中でお金が循環するのをサポートする…こんな地元愛を持った会社です。そんな日本ハウジングの注文住宅は、すべての畳に七島藺を使用。昔と同じように畳床に七島藺を縫い付けるため、畳表の裏表をひっくり返す表替えが可能。長期の利用が可能となっています。
伝統を受け継ぎつつも、若い人たちに受け入れられるような、シンプルさと美しさの両立を目指した家づくりを行っています。極めて繊細で複雑な和風建築をこなせる技術を持った、腕に定評のある職人が集まっており、中には大工歴50年のプロも。紹介からやってくるお客様が多く、建てた家を守ることにも情熱を注いでいます。
バスマットなどにもよく使われる珪藻土は、自然素材100%にして、室内の湿気をコントロールしてくれるのが特徴。湿気によるカビやダニ対策になったり、換気の難しい場所でも珪藻土を使うことで結露を防ぐこともできます。そのため木造の注文住宅には、珪藻土を素材として使うのが人気なのです。
大分県には「湯布珪藻土」という地元素材があります。大分の山から採れた珪藻土は色の白さが特徴。そこに、調湿性の優れた北海道産珪藻土や白土(火山灰)を組み合わせています。化学物質を含まないため、アレルギー対策やシックハウス症候群の対策としても優秀。また、ダニ・カビ・シロアリなどを防いで、長く住み続けられる家づくりにも一役買います。
日本ハウジングでは、すべての注文住宅の壁と天井に大分産の湯布珪藻土を使用。調湿性に優れているためカビの発生を防ぐことができ、家の中の空気はいつでもクリーン。シックハウス症候群の予防になるほか、衣類・革製品などの管理が楽になるというメリットもあるそうです。また、日本ハウジングで製造している湯布珪藻土は、乾くと固くなりますが濡らすと元の土に戻るという特徴があります。そのため、ヒビが入ったり破損した場合でも補修が可能となります。
藤丸建設では、大分県産材と稚内珪藻土を使った外断熱工法の自然住宅を手掛けています。稚内珪藻土は優れた調湿性能があり、消臭効果も高いのが特徴。この素材を壁などに使用することで、いつでも快適な室内空間をキープできるというワケです。また、稚内珪藻土はメンテナンス性にも優れています。また、藤丸建設では建設中にいつでも現場へ足を運ぶことが可能。大工さんに直接話を聞けるなど、手造りならではの安心感があります。
木造建築を推進する大分県が主催する「豊の国木造建築賞」を、2014年度最優秀賞を含む3年連続受賞(2013~2015年)。取り扱う地域材の種類も豊富で、環境と調和したデザインの家づくりを実現しています。
大分県産の木材のほか、調湿性能に優れた稚内珪藻土を利用した家づくりが可能。木材を手でカットする「手刻み」に対応している工務店のひとつで、高い技術力を誇ります。
「和の技術」と自然素材を用いた家づくりを得意とし、熟練の職人が木を1本ずつ手作業で加工。社長みずから設計を行い、強いこだわりを持った住宅を手掛けています。